3年生で校外学習がありました
3年生で校外学習がありました
11月19日、3年生は菊沢川へ校外学習に出かけました。今まで総合的な学習の時間では、「菊沢川の清流とナガレコウホネを守る会」の先生方から講話を聴き、ナガレコウホネが置かれている厳しい環境について学んできました。その後、「私たちにも何かできることはないか?」と考える中で、実際に現地を訪れてみることの必要性に気付き、出かけることにしたのです。
実は、ナガレコウホネの一番の見ごろは9月。今の時期に花がよく見られるかどうか心配でしたが、菊沢川の豊かな自然環境に触れるだけでも貴重な体験になると考え、出発しました。
川に到着すると、まず目に入ったのは「ナガレコウホネを守る会」の方々が設置した看板。
「こういう看板が立っているということは、不法投棄があるんだ。」
確かに、川の水は澄んで美しかったのですが、川辺にはプラスチックごみが落ちている様子も見られました。環境問題について考えるよいきっかけとなりました。
川底には、講師の方のお話通り、セキショウモが元気に群生していました。
「これ、全部そう(セキショウモ)だよ」
「ええ!?」
その大きさ・多さに、子どもたちは驚きの声をあげました。実際に川辺にあったものを採取したときには、意外と簡単に切れてしまい、根っこから抜くのは困難でした。
「これは確かに、全部抜くのは大変そうだ!」
「抜いた直後だからかな、そんなに におい はしないね。」
実際に見て、触ったことで、話し合いも弾んだ様子でした。
そして奇跡的に、ナガレコウホネの花が咲いているのを発見!セキショウモの間から、まるで児童たちを歓迎するかのように鮮やかな黄色い花が顔をのぞかせていました。
「よく見ると、セキショウモと一緒のところにしか、咲いていないような…?」
その様子に、セキショウモについて調べることが、ナガレコウホネを守ることにつながるのでは? と考える児童も現れました。サンプルとしてセキショウモを数本持ち帰り、学校の廊下で観察することにしました。
帰校後には、「ナガレコウホネのために、ごみ問題を知ってもらう看板を作ろう」と提案する児童や、「セキショウモについて調べて、何かに使えないか考えたい」と考えた児童もいて、現地での体験が子どもたちの思考をより深めるきっかけとなりました。
熊対策として、熊よけの鈴や撃退スプレーなどの装備も整えて臨んだ今回の校外学習。セキショウモの群生に驚く表情、川面に浮かぶごみを見つけたときの真剣なまなざし、ナガレコウホネを見つけたときの喜び。菊沢川の生態系に負けない、子どもたちの豊かな表情が印象的でした。
自然に触れ、考え、感じることができた、実りある一日となりました。